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業務用カット野菜の導入で仕込みはどう変わるか|向き不向きと試算の考え方

業務用カット野菜とは

業務用カット野菜とは、千切り・スライス・角切りなど、指定の形状にあらかじめ加工された状態で納品される野菜のことです。洗浄済みで、開封してそのまま調理に使えるのが特徴です。主な形態は次のとおりです。

納品はキロ単位の袋詰めが一般的で、メニューに合わせて形状やサイズを相談できる場合もあります。

導入で変わる3つのポイント

仕込み時間と人件費

まず大きく変わるのは仕込みです。洗う・皮をむく・切るという工程がまるごとなくなるため、開店前の作業時間を圧縮できます。仕込みのための早出しが減れば人件費の負担が軽くなるだけでなく、空いた時間を看板メニューの仕込みや営業準備に回せます。人手の確保が難しいお店では、効果を感じやすい部分かもしれません。

歩留まりと廃棄ロス

丸野菜は、皮・芯・外葉などを取り除くと、実際に使える量は仕入れた重量より少なくなります。カット野菜は可食部だけが届くため、仕入れた量がほぼそのまま使える量になります。生ごみが減ることで、廃棄の手間やごみ処理の負担も軽くなります。単価だけを見ると丸野菜より高く感じられますが、歩留まりと下処理の人件費まで含めた「実際に使える量あたりのコスト」で比べてみると、判断しやすくなります。

衛生管理

カット野菜は加工場で洗浄された状態で届くため、店内で土付きの野菜を扱う場面が減ります。下処理の工程が減ることは交差汚染のリスクを抑えることにつながり、HACCPに沿った衛生管理の記録や運用の負担軽減にも役立ちます。高齢者施設や保育園の厨房のように衛生基準が厳しい現場で採用されやすいのも、この理由からです。

向く店・向かない店

カット野菜が向くケース丸野菜が向くケース
付け合わせやサラダなど、形状が一定でよい品切り方や盛り付けの美しさが売りの品
仕込みの人手・時間が足りない店切りたての食感や香りを重視する品
衛生基準の厳しい施設給食の厨房素材の状態を見ながら使い分けたい店

見極めの目安のひとつは、切り方そのものがお店の価値になっているかどうか、という見方です。包丁仕事が看板である品は丸野菜のまま残し、「誰が切っても同じでよい品」はカット野菜に任せる、という分け方も考えられます。

丸野菜との併用という考え方

実際の導入では、すべてをどちらかに寄せる必要はありません。主役の食材やこだわりたい切り方は丸野菜で仕込み、付け合わせ・サラダ・汁物の具など、量が多く形状が一定でよいものはカット野菜に切り替える。この併用は現実的な落としどころのひとつで、導入したお店でもよく見られる形です。まず1品目だけ置き換えて、味・オペレーション・コストを確かめてから広げる進め方なら、試しやすいのではないでしょうか。

試算の考え方

導入を検討するときは、簡単な試算で比べてみる方法があります。例えばキャベツの千切りを毎日一定量使う店を仮定すると、丸野菜の場合は歩留まり分を多めに仕入れたうえで、洗って切る作業時間が毎日発生します。この作業時間に時給を掛けた金額と廃棄分を丸野菜側のコストに足し、カット野菜の価格と並べて比べる、というのが基本の考え方です。実際の数字は使用量・人員体制・仕入れ条件によって店ごとに異なるため、使用量の多い1品目で実測してみると、判断の材料になりやすいかと思います。

まとめ

カット野菜の導入には、単なる省力化にとどまらず、限られた人手と時間をどこに配分するかを考え直すきっかけになる面もあります。こだわる品と任せる品を分けて丸野菜と併用すれば、味を保ちながら仕込みを軽くする道も見えてきます。

お店ごとに事情はさまざまですので、この記事はあくまで考え方のひとつとして、仕入れや仕込みの見直しの際に、お役に立つ部分だけ持ち帰っていただければうれしいです。

相模原・町田エリアの仕入れは、旬彩坊にご相談ください。

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